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2011 年度 実績報告書

運動意欲への家庭環境の影響

研究課題

研究課題/領域番号 21500558
研究機関滋賀大学

研究代表者

奥田 援史  滋賀大学, 教育学部, 准教授 (10233454)

キーワード運動意欲 / きょうだい / 家庭環境
研究概要

本研究は、きょうだいを対象として、運動意欲に影響を及ぼす家庭環境要因について検討することが目的である。
これまで、本研究者は、運動意欲に関する双生児研究に着手し、運動意欲の個人差に対する遺伝要因及び環境要因の相対的影響度について検討してきた。その結果、運動意欲への環境要因の影響は大きく、特に環境要因の中でも非共有環境と呼ばれる要因の影響が大きいことを報告した。非共有環境要因とは、同じ家庭に暮らしながらも、きょうだいペアを異ならせるように作用する要因と定義づけられる。そこで、本研究では、同じ家庭に暮らすきょうだいを対象として、きょうだいペア間における非共有環境の差異と運動意欲の差異を関連づけることで、運動意欲への家庭環境の影響について調査した。今年度は、次の分析を行った。第1に、運動意欲のきょうだい類似性についての検討、第2に、きょうだいペア間における運動意欲の差と非共有環境の差との相関分析、である。
分析の結果、運動意欲の3下位尺度(活動意欲、競争意欲、親和意欲)におけるきょうだい類似性は0,20-0.30の範囲であった。次に、きょうだいペア間の運動意欲の差と非共有環境要因としてのきょうだい関係の4下位尺度(愛情、敵意、信頼、比較)の差の相関分析をしたところ、運動意欲と正の関連が認められたのは、きょうだい関係の愛情と信頼であった。また、きょうだい関係の比較は運動意欲と低い負の関連が認められた。
また、運動意欲の定性的分析について検討した結果、運動意欲との関連性をみると、「父」や「きょうだい」が近い関係にあり、「母」や「周囲の人」とは遠い関係であった。また、運動意欲高群は、「好き」「スポーツ」「見る」「上手」「練習」「伸びる」「家族」「付き合う」等と近い関係にあった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Qualitative Analysis of Individual Factors Affecting Exercise Motivation2011

    • 著者名/発表者名
      Horii, Okuda, Kaneda
    • 学会等名
      AASP 26th Annual Conference, 20-24
    • 発表場所
      Honolulu, Hawaii
    • 年月日
      2011-09-23

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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