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2011 年度 実績報告書

小学生の習熟度レベルに応じた基礎的運動(投球・捕球動作)の評価・指導法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21500560
研究機関神戸大学

研究代表者

國土 将平  神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 准教授 (10241803)

キーワード投球動作 / 運動習熟度 / 運動観察法 / モロフォロギー / 動作因果関係 / 小学生 / 項目反応理論 / 段階反応モデル
研究概要

前年度より継続して実施していたテニスボールならびにドッチボールの投球動作について、再評価を実施した。対象は、小学校1年生から6年生までの170名(男子101名、女子69名)であり、テニスボール55観点、ドッジボール56観点の動作を評価した。また、画像よりボールの初速度、投擲角度を算出した。その資料を用いて、動作の重要度や困難度を検討するために項目反応理論の段階反応モデルを適用した。その結果、準備局面の動作が困難度が低く、時間経過とともに困難度が高くなる傾向が見られた。また、バックスイングや後方へのため動作は比較的容易な動作であり、身体のひねり動作、上腕の遅れ動作、ムチ動作、自由手の引きつけ動作が難しい項目であった。特にドッジボール投げの特徴として肩の遅れ動作はテニスボール投げよりも困難度が高いことが明らかとなった。従って、初期の段階で準備局面の指導や重心移動を誘発することが有効であり、上達した段階ではひねり動作の指導を行うことが有効であると推測された。
項目反応モデルを用いて評価した能力値とボール投げの初速との間には0.7程度の相関係数が得られ、性別・年齢別の影響を除いた場合でも0.6以上の偏相関係数が得られた。従って、運動観察法による動作評価は投初速の40-50%程度を説明できると推測された。また、指導者がより効果的に評価・指導するための項目を検討した結果、全項目を用いた能力値との関連性は主要動作の総合的評価13項目を用いた場合r=0.95、選択した動作12項目の場合r=0.92となり、選択した項目でも高い精度で能力を推定できることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 動作の因果関係を考慮した児童のボール投げ動作の評価尺度の提案2012

    • 著者名/発表者名
      國土将平
    • 雑誌名

      発育発達学研究

      巻: 55号(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] 小学生におけるドッジボール投げ動作のIRTを用いた評価2012

    • 著者名/発表者名
      國土将平
    • 学会等名
      日本発育発達学会第10回記念大会
    • 発表場所
      名古屋学院大学(愛知県)
    • 年月日
      2012-03-17
  • [学会発表] The Motion Difficulty of Dodge Ball Overhand Throw Skill based on Causal-Morphological Model for Elementary School Children2012

    • 著者名/発表者名
      Shohei Kokudo
    • 学会等名
      The 3rd International Conference on Sports and Exercise Science
    • 発表場所
      Imperial Queen's Park Hotel, Bangkok, Thailand
    • 年月日
      2012-02-09
  • [学会発表] 項目反応理論を用いた小学生におけるテニスボール投げ動作獲得の順序性の検討2011

    • 著者名/発表者名
      國土将平
    • 学会等名
      日本体育学会第62回大会
    • 発表場所
      鹿屋体育大学(鹿児島県)
    • 年月日
      2011-09-15

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公開日: 2013-06-26  

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