1.上肢技法「コネリ手」の類型(代表者:波照間) 琉球舞踊の代表的な技法である「コネリ手」を対象に、動作学的指標をもちいて類型化を行った。本結果は平成20年度までに実施した動作単元データベースの指標の再検討を行ったものである。その成果を『比較舞踊研究』第16巻に公表した。 2.「ガマク入れ」技法の流派間の比較(分担者:花城) 平成21年度に引き続き、玉城盛重系流会派における「ガマク入れ」技法の継続研究を実施した。「ガマク入れ」伝承時におけるインフォーマントの身体意識にとどまらず、身体科学的手法(筋電図・動作分析)による結果もあわせてその特性を明らかにした。同成果を平成22年3月の日本スポーツ人類学会大会(於:明治大学)にて報告予定であったが震災で中止になったため、22年9月に開催された日本体育学会大会(於:鹿屋体育大学)にて報告した。 3.「動作単元データベース」を活用した教材作成の試み(代表者:波照間) 「動作単元データベース」の指標を基に、幼児向け民俗芸能教材を考案した。その成果を平成22年9月に開催された日本体育学会大会(於:中京大学)にて公表した。 4.根路銘(志田)房子オーラル・ヒストリーアーカイブ報告書の作成(代表者:波照間) 国指定重要無形文化財「琉球舞踊」<総合認定>保持者である志田房子氏のオーラル・ヒストリー(公開版)を報告書にまとめた。内容の一部を平成23年度3月末に図書として出版する。
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