研究概要 |
本研究は,調査対象国・地域を東アジアに限定し,「スポーツ・リテラシー」に関わった子どもの育ちと学びの履歴の実態と生活スタイルとの関連に焦点化した国際比較調査を実施しようとするものである.この国際比較調査の結果から,各国・地域のスポーツ・リテラシー教育を制度設計していく上での基礎資料を得ることを目的とする. 1.研究体制の構築と調査研究計画の詳細に関する合意形成 調査対象国・地域(北京市近郊,釜山市近郊,高雄市近郊)を訪問し,連携研究者だけでなく,幼児教育から中等教育に至る学校階梯の現場教師および教育行政担当官との協議を通じて,緊密な研究協力体制を構築・確認することを行った. 2.学校体育カリキュラムおよび学校外活動に関する研究の動向分析 文献研究にくわえ,実地調査におけるフィールドワークを通して,以下の視点から,調査対象国・地域における「スポーツ・リテラシー」に関する研究動向を分析した.(1)幼児・児童・生徒の日常的な運動・スポーツ生活の現実,(2)学校におけるスポーツ教育(授業とカリキュラム)の内実,(3)生活スタイル(遊び,塾,スポーツクラブなどの学校外活動)の実態把握 3.調査票(国内予備調査)の作成 そこでは,「生活スタイル」「スポーツ観」「学びの履歴」に関する先行研究を十分に検討した上で,「スポーツ・リテラシー」との関連に焦点化した調査内容の分析枠を検討した.
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