研究課題/領域番号 |
21500575
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研究機関 | 近畿大学九州短期大学 |
研究代表者 |
鐘ケ江 淳一 近畿大学九州短期大学, 教授 (90185918)
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研究分担者 |
中島 憲子 中村学園大学, 人間発達学部, 講師 (00301721)
海野 勇三 山口大学, 教育学部, 教授 (30151955)
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キーワード | スポーツ・リテラシー / 学びの履歴 / 生活スタイル / スポーツ観 / 学校外活動 |
研究概要 |
本研究は、「スポーツ・リテラシー」に関わった子どもの育ちと学びの履歴の実態と生活スタイルとの関連に焦点化した国際比較調査を実施しようとするものである。当該年度の研究の成果は以下の通りである。 1.「学びの履歴」に関する実態調査の実施 体育授業における学びの履歴測定バッテリーを開発し、これを用いて、日本の小・中学校における体育授業の中で児童生徒がどのような学びの経験をしているか、その学びの経験内容と学習成果との関連を明らかにしようとした。当該年度に分析・考察を進めた小学生の学びの履歴調査の結果、次の諸点が確認された。 (1)学習成果への達成度、体育授業への好嫌、教科への有用さの認知の観点から、いずれも「学習志向型」の「学習への構え」タイプが高く、「授業回避志向型」が低かった。(2)教師が体育授業に発揮する指導性は、「教え-学び乖離型」「授業不成立型」「教育内容不在型」「自己ペース型」「教え-学び融合型」の5タイプが識別された。(3)教師が発揮する指導性タイプによって、児童は異なる「学習への構え」を形成していた。(4)教師の指導性タイプ、児童の学習への構えタイプ、学習成果との三者関係には、高い学習成果を生み出す「正のスパイラス」と、これとは逆の「負のスパイラス」を生起される場合があることが確認された。 2.調査対象国・地域版の学びの履歴、生活スタイルに関する調査票の作成・修正 日本における本調査の分析結果に基づいて、各調査票の韓国語、台湾語、中国語、英語への翻訳作業を実施し、現地の連携研究者とともに、論理的妥当性の検討を実施した。
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