研究概要 |
垂直跳び,立幅跳び,およびその中間的な跳躍を分析対象の運動にした.その際,手を腰にとって反動動作を用いないで,スクワット姿勢から跳躍をした.大殿筋,内側広筋,外側広筋,大腿直筋,ハムストリングス(大腿二頭筋長頭,半腱様筋,半膜様筋),腓腹筋,ヒラメ筋,前脛骨筋を被験筋として,筋電図を導出した.運動中の筋長を算出するため,運動中の解剖学的計測点の座標値を得るため,ビデオ撮影した.実験条件は(1)跳躍距離(grading)を変化させる,(2)跳躍の方向(spacing)を変化させる,の2条件であった. Gradingと筋長-筋活動の関係における実験条件:Gradingの条件として,最大努力の跳躍距離を100%とし,20%,40%,60%,80%で実施した. Spacingと筋長-筋活動の関係における実験条件:Spacingの条件として,解剖学的な軸の設定に従い,被験者の矢状面の前後方向をy軸,上下方向をz軸とした.角度や回転については,y軸からz軸に向かう反時計回りを正とした.このような定義において,跳躍角度を30度,50度,70度,90度,110度,130度で実施した. 現在,ビデオから座標値を算出するまでとEMGの波形処理を行ったところであるが,今後,ビデオからのデータとEMGとの同期化を図り,動作中の筋長の変化とEMGの変化の関係について明らかにしていく.
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