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2009 年度 実績報告書

サッカーにおけるボールインパクト習熟課程のバイオメカニクス的解明

研究課題

研究課題/領域番号 21500588
研究機関名古屋大学

研究代表者

布目 寛幸  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (10270993)

研究分担者 池上 康男  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (60092988)
キーワードサッカー / ボールインパクト / 足部体積 / 習熟課程 / 超高速度撮影 / インステップキック / 足部部分質量 / 身体発育
研究概要

本研究は、サッカーのキック動作におけるボールインパクトが、身体発育に伴う足部部分質量増加の影響を受けながら、どのように習熟しておくかをバイオメカニクス的な観点から精査するものであり、その過程を横断的に明らかにするとともに、短期であるが、研究機関内にわたりその変化を追跡することであった。本年度は実験手法を確立したうえで、横断的な測定を開始することを計画し、予備実験によって実験手法を確立した上で、JFAアカデミー(福島)に所属するユースサッカー選手(13歳~16歳)45名を対象に現有の3台の超高速度カメラを用いてインステップキックのボールインパクト過程を毎秒2000コマの速度で撮影し、ボールインパクト中の足部とボールの挙動の3次元動作解析を行った。また、すべての被検者の足部の3次元形状をレーザースキャナーによって計測し、そこから足部部分質量にもっとも関係性が深いと考えられる足部体積を算出した。インパクト直前の足部速度とボール速度の間には強い正の相関関係(r=0.88, p<0.001)がみられた一方、足部体積とボール速度(r=0.30, p<0.05)および足部体積とインパクトの効率の指標である足部-ボール速度比との間には弱い相関関係しかみられなかった。この結果は、本研究で対象とした技術レベルに大きな差がないと被検者群において足部質量は、ボールインパクトに対してそれほど大きな影響を与えないことが示唆された。また、足部体積から推定した足部質量は、0.87±0.11kgとなり、Striking massに対して足部(+シューズ)質量が占める割合は、70.0±7.2%であった。この値は、体重に対する簡便な推定式で求めた足部質量に対して10%ほど小さく、従来の方法では足部質量の貢献を大きく見積もってしまう傾向がみられた

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ボールキックのインパクトにおける下腿および足部質量の貢献度2010

    • 著者名/発表者名
      新海宏成、布日寛幸、池上康男、井上功一郎、石原孝尚
    • 学会等名
      第7回日本フットボール学会
    • 発表場所
      日本大学文理学部(東京)
    • 年月日
      2010-03-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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