本研究では、鎖骨・肩甲骨からなる肩甲帯の三次元動作解析を行うことにより、より詳細な肩関節運動を明らかにすることを目的とした。まず、光学式三次元動作解析装置を用いて、肩甲帯角度が上肢挙上角度と挙上方向の違いにより異なることを明らかにした。次いで、肩関節疾患患者を対象に、磁気式三次元動作解析装置を用いて結髪動作を解析した。患者は健常成人と異なる肩甲帯角度を示した 本研究の結果、正常な肩甲帯の動きが上肢挙上角度・方向で異なることが明らかとなり、患者の肩関節動作解析する上で基礎となる知見を得ることができた。
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