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2009 年度 実績報告書

高齢者の運動能力に強く関与する股関節筋力測定機の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 21500598
研究機関佐賀大学

研究代表者

井上 伸一  佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (80260727)

キーワード股関節筋力 / 中高齢者 / 最大筋力
研究概要

当該年度では,股関節筋力測定器を開発することを主たる目的としている.当該研究においては,開発された筋力測定器によって筋力測定を実施し,年齢毎に筋力の基準値を求めることを最終的な目的としているため,大量のデータを収集することが求められる.このため個々の測定においては短時間で簡便におこなえるような測定環境を確立する必要があったため,この点を考慮して当該測定器を開発した.開発した測定器は膝関節上部にアタッチメントを装着し,立位姿勢にて股関節筋力(股関節屈曲力)を発揮する構造とした.アタッチメントの根元部にひずみゲージ式力センサを取り付け,A/D変換した後に,表示器に測定値を表示するようなシステムとした.アタッチメントは固定されているため,アイソメトリックな筋力の測定となっている.
この測定器を用いて,中高齢者に対し股関節筋力測定を実施した.おおむね順調に測定することができたが,測定を繰り返す中で,数名の被験者についていくつかの問題点が見つけられた.つまり,股関節を屈曲しようとする際に,体幹が不安定な状態では十分な筋力が発揮できないが,被験者によっては体幹の固定がずれてしまい,体幹が十分に固定されず思うように筋力を発揮できない被験者が数名みられた.また,筋力発揮の際の股関節角度が伸展位に近いため,十分な筋力が発揮できていない可能性があることが考えられる.これらの点を考慮して,股関節筋力測定器を改良し,次年度では年代毎の股関節筋力の基準値を作成する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 慣性センサによる野球投球時の上肢と体幹の運動計測2009

    • 著者名/発表者名
      斉藤健治, 井上伸一
    • 雑誌名

      日本機械学会ジョイントシンポジウム スポーツ工学シンポジウム/シンポジウム:ヒューマン・ダイナミクス講演論文集

      巻: 9-45 ページ: 177-181

    • 査読あり
  • [学会発表] 高齢者の歩行能力に関与する股関節屈曲力測定法の開発と計測2009

    • 著者名/発表者名
      井上伸一, 斉藤健治
    • 学会等名
      日本体育学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2009-08-27
  • [学会発表] 筋線維組成の情報は筋電位パラメータからどの程度得られるか?2009

    • 著者名/発表者名
      斉藤健治, 井上伸一
    • 学会等名
      日本体育学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2009-08-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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