神経系の発達が最も著しく、集団球技スポーツにおける「観る能力」の向上にも最適期と考えられる小学生の額側面にライター大の小型ビデオカメラを設置し、バスケットボール実施時における「擬似視野(カメラ・アイと定義)」を記録した。その個人記録と同時にコート全体の集団の動きをビデオに記録し、個人の擬似視野が望ましいものであったかどうかを指導者とともに振り返り、視野を広げることの必要性を理解させてトレーニングを重ねた。その結果、視野を広げるための「首振り動作(ルック・アラウンド)」が短期間(1ヶ月)で積極的に行なわれるようになり、「ボールだけを見続ける」という好ましくない習慣は改善された。
|