マウス損傷骨格筋の再生に対する微弱電流刺激の効果について、主として免疫組織化学的分析法を用いて検討した。微弱電流刺激により損傷骨格筋の再生過程における筋線維断面積、筋衛星細胞数ならびに中心核を有する筋細胞数の増加が観察され、筋タンパク質量の回復が促進した。また、筋タンパク合成に係る細胞内シグナル伝達系のAktおよびp70S6 kinaseのリン酸化レベル、ならびに筋細胞分化に関わるp38 mitogen-activated protein kinaseのリン酸化レベルも微弱電流刺激により増加した。したがって、損傷骨格筋に対する微弱電流刺激は再生を促進させる効果があることが示唆された。
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