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2009 年度 実績報告書

長期滞在型キャンプ(30泊31日)が小中学生の生体リズムに及ぼす生化学的影響

研究課題

研究課題/領域番号 21500645
研究機関埼玉大学

研究代表者

野井 真吾  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (00366436)

キーワード子ども / 長期キャンプ / メラトニン / 歩数 / 生活習慣
研究概要

本研究は,長期滞在型キャンプ(30泊31日)が小中学生の生体リズムに及ぼす生化学的影響を明らかにすることを最終的な目的としている.
平成21年度は,一部の研究計画を変更して実施した.その理由は,「平成21年度科学研究費補助金交付申請書」の提出後に,長期滞在型キャンプは児童生徒の唾液メラトニン・リズムを有意に改善するとの前年度の研究成果が明らかになったためである.そのため,メラトニン代謝がキャンプに伴って,どのくらいの期間で改善し,どのくらいの期間で元に戻ってしまうのかという点を明らかにすることを平成21年度の検討課題とした.
対象は,長期滞在型キャンプ(平成21年7月24日~8月23日実施)に参加した小学4年生から中学2年生の児童生徒21名であった.調査では,唾液メラトニン測定,歩数測定,生活習慣調査,キャンプ・プログラムの記録を実施した.唾液は,キャンプ開始前(5日前~1日前).開始直後(1日目~4日目),終了直前(2日前,1日前),終了後(2日後,り日後,16日後,23日後)の21:30前後に採取された.
以上の測定結果を基に,キャンプによるメラトニン代謝への影響について分析してみたところ,各期間における対象者の唾液メラトニン量の平均値±標準偏差は,開始前19.8±13.4pg/ml,開始直後21.8±15.3pg/ml,終了直前24.0±12.7pg/ml,終了後17.4±12.8pg/mlと,開始前,終了後に比べて,開始直後,終了直前のメラトニン量が高値を示したものの,その差は僅かであった.これには,先行研究と比較して,開始前,終了後のメラトニン量が大きいことが影響しているものと考えられた.したがって,平成22年度は,より早い期間から遅い期間までの唾液を採取して検討することが必要であると考えられた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 子ども体と心の現状分析(キーノートレクチャー)2010

    • 著者名/発表者名
      野井真吾
    • 学会等名
      日本体育測定評価学会第9回大会
    • 発表場所
      日本医科大学(新丸子校舎)
    • 年月日
      2010-02-28
  • [学会発表] 野外調査の結果でみる子どもの睡眠状況(発育発達分科会シンポジウム「子供の生活の乱れと睡眠,脳内変化」)2009

    • 著者名/発表者名
      野井真吾
    • 学会等名
      日本体育学会第60回記念大会
    • 発表場所
      広島大学(東広島キャンパス)
    • 年月日
      2009-08-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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