研究課題/領域番号 |
21500647
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
塩田 瑠美 千葉大学, 教育学部, 教授 (90361401)
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研究分担者 |
野村 純 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30252886)
杉田 克生 千葉大学, 教育学部, 教授 (40211304)
野崎 とも子 千葉大学, 教育学部, 助教 (80125947)
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キーワード | 学校救急 / 養護教諭 / 実践事例 / 研修プログラム / AED / 実態調査 |
研究概要 |
1AEDの普及による校内研修体制の現状を把握し、救急処置技能研修の方向性の基礎データを得る目的で、A県に勤務する小・中学校の養護教諭を対象に調査を行った。 その結果、以下の知見が得られた。 (1)実際にAEDを使用したことがあると答えた者は、2.0%であった。 (2)研修を設定している学校は、79.7%であり、内容は心肺蘇生法が95.0%・AED92.9%であった。 (3)開催頻度は、定期的に年1回が72.7%、指導者は消防士(82.7%)が一番多かった。 (4)今迄受けた研修会の方法は、実技の研修が一番多く99.3%を占めていた。 (5)救急処置研修において効果がある研修内容は、実技の練習(98.0%)が多く、次いで何回も練習(77,7%)、講義(75.1%)、少人数での研修(71.4%)であった。 (6)研修の実施により効果が見られる(教職員の救急体制への意識の変化)理由は、職員の積極的態度や危機管理意識の高まり、水泳学習時における実践化、また、技術の定着、校内協力体制の構築が挙げられた。 (6)AEDを含む研修に望むことは、内容については実践場面を想定した演習、方法は専門家による反復練習、目標としては教職員自身の実践化、また、基礎・最新理論の習得、対象の拡大、AEDの貸し出し等であった。 2教育学部学生を対象に救急処置研修会を実施した。 今回の調査・研修会で、研修の実態を把握することができた。次年度は得られた結果を活かし、具体的に救急処置技能研修プログラムを作成していきたい。
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