研究課題/領域番号 |
21500647
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
塩田 瑠美 千葉大学, 教育学部, 教授 (90361401)
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研究分担者 |
野村 純 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30252886)
杉田 克生 千葉大学, 教育学部, 教授 (40211304)
野崎 とも子 千葉大学, 教育学部, 助教 (80125947)
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キーワード | 学校救急 / 養護教諭 / 救急救命講習 / 心肺蘇生法学習 / 研修プログラム / AED / 研修の評価 |
研究概要 |
AEDの普及により、救急処置に関する校内研修や指導者研修の内容も変化してきている。 昨年度の実態調査の結果において、研修内容の希望は、実践面を想定した演習や基礎・最新理論の習得であった。 そこで、「CPR・AED学習キット」による実践、また、現在救急処置研修では音声による指示操作が中心であるが、今回の研修では、心電図の波形(心室細動・心停止等)がコントロールでき、それに対応できるAED操作を実習できる「ミニアンとレサシアン モジュラーシステムCPR-モデル」を教材として使用した研修プログラムを企画し、研修を行った。 研修対象は、現職養護教諭124名養成機関教員5名 その他4名 また、中学生25名(総合的な学習)である。 参加者の研修への評価では、「波形が出るAEDは、AEDの意味が理解できた」「学習キット」を実際に扱いパットの貼り方や部位が確認できた」「児童生徒の教材として学習キットは適している」「実際体験したことで、自分自身を振り返ることができ、また、繰り返し行う研修が重要であることが確認できた」等の意見を得た。また、中学生の認識では、心停止の状態でもAEDは有効であると理解していた生徒もおり、今回使用した学習教材は、有効であったことが窺えた。 AEDの普及に伴う研修の啓発活動が目覚しい現状において、救急処置研修の意味や根拠そして学習教材についても検討し、開発していくことの必要性が示唆された。
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