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2012 年度 実績報告書

身体活動(運動・生活活動)がメタボリックシンドロームに及ぼす影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500648
研究機関福井県立大学

研究代表者

平井 一芳  福井県立大学, 看護福祉学部, 講師 (90345679)

研究分担者 梅村 朋弘  福井大学, 医学部, 助教 (10401960)
佐藤 一博  福井大学, 医学部, 准教授 (40262620)
日下 幸則  福井大学, 医学部, 教授 (70135680)
田村 太朗  福井大学, 医学部, 助教 (90509291)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード社会医学 / 健康科学 / ヘルスプロモーション / 運動疫学 / metabolic syndrome
研究概要

平成24年度の研究では、2009年と2012年の特定健診を受診した大学医学部附属病院の40歳以上の教職員のうち、3年間、運動習慣に変化がなかった者(「運動習慣あり:運動群」と「運動習慣なし:非運動群」)男性121名(平均年齢:48.5±5.3)、女性191名(平均年齢:47.3±5.0)を対象に、身体活動がMetabolic Syndrome(以下、MS)関連因子に及ぼす影響の縦断的検討を行った。
【方法・解析】健診結果と問診票の質問項目(身体活動、食習慣、喫煙、飲酒)を以下の通りデータ処理した。 1.MS関連因子は身体的生理的因子(体重、BMI、腹囲、血圧、HDL-C、中性脂肪、血糖)を選んだ。2.身体活動は質問項目「1時間以上/1日の歩行や身体活動を行っている」の回答「はい」を運動群、「いいえ」を非運動群とした。3.調整因子は年齢、食習慣(夜食、朝食の欠食)、飲酒、喫煙とした。
MS関連因子の変化量(2012年の値-2009年の値)を従属変数、身体活動と調整因子、MS関連因子の変化量、ベースライン時MS関連因子を独立変数とした重回帰分析(ステップワイズ法:F値≦0.05)を行った(p<0.05)。
【結果】独立変数に身体活動が採択されたモデルは、男性において従属変数が腹囲変化量、独立変数がHDL-C変化量、身体活動、喫煙と、従属変数がHDL-C変化量、独立変数が腹囲変化量、中性脂肪変化量、ベースライン時HDL-C、身体活動であった。
【意義・重要性】身体活動が腹囲減少、喫煙が腹囲増加、腹囲と中性脂肪減少およびベースライン時HDL-CがHDL-C増加、身体活動がHDL-C減少に影響を及ぼすことが縦断的研究により明らかになり、職域さらにはわが国のMS予防改善に寄与できるものと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2009年(ベースライン)から2012年の3年間の縦断的解析を行ったが、身体活動因子の生活活動のMSに及ぼす影響は見受けられなかった。
ただし、身体活動(「1時間以上/1日の歩行や身体活動を行っている」)が腹囲減少、喫煙が腹囲増加、腹囲と中性脂肪減少およびベースライン時HDL-CがHDL-C増加に影響を及ぼすことが縦断的研究より明らかになったことは意義があると考える。

今後の研究の推進方策

追跡調査を行い縦断的研究を遂行し、本研究の目的である身体活動(生活活動)がMSに及ぼす影響を検討する。
また、本研究で用いている身体活動調査票の真度の妥当性を検証するために、従来の調査と併せて国際標準化身体活動質問票(IPAC)を使用することとする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 職域における身体活動がMetabolic Syndromeの関連因子に及ぶす影響2013

    • 著者名/発表者名
      平井一芳
    • 学会等名
      第83回日本衛生学会
    • 発表場所
      石川県金沢市
    • 年月日
      20130326-20130326
  • [学会発表] 職域におけるMetabolic Syndromeの構成因子と身体活動ついて2012

    • 著者名/発表者名
      平井一芳
    • 学会等名
      第55回日本産業衛生学会北陸甲信越地方会総会
    • 発表場所
      石川県金沢市
    • 年月日
      20121021-20121021

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公開日: 2014-07-24  

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