本研究は、「大学の学校保健の充実は、生涯健康増進につながるか」という課題についての科学的根拠を示すことを目的とする。また、総合大学卒業生を対象とした、大規模継続コホート研究の基礎を築くことも目的とする。当該年度では、学生時代の体重、喫煙、歯科管理と卒後の糖尿病発症、呼吸器疾患発症、歯周病発症の有無についての自己記入式質問票を作成した。また、対象卒業生の抽出をし、データベース化した。質問票の発送準備をすすめている。 尚、質問票の内容は、以下の3点を明らかにする目的で作成した。 1.学生時代の体重、卒業後に増加した体重と糖尿病発症危険度との関係について 2.学生時代と卒業後の喫煙の有無と呼吸器疾患危険度との関係について 3.学生時代と卒業後の歯科管理状況と歯周病危険度との関係について 以上の質問票は、再現性と信頼度の確認を終了した。
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