研究課題/領域番号 |
21500654
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
徐 淑子 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (40304430)
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研究分担者 |
近藤 千春 藤田保健衛生大学, 医療衛生学部, 准教授 (60331576)
葛西 賢太 聖心女子大学, 文学部, 講師 (00281014)
野坂 祐子 大阪教育大学, 学校危機メンタルサポートセンター, 准教授 (20379324)
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キーワード | 薬物・アルコール依存症 / 若年者 / 初期介入 / 健康教育 / 社会医学 |
研究概要 |
当該年度は、以下の研究課題にとりくんだ。 研究課題3薬物・ア依存症防止教育にたずさわる健康教育提供者へのニーズ調査(平成21年より継続) 性教育、エイズ教育、自殺防止教育、メンタルヘルスとライフスキル教育の実践に関与する養護教諭等からヒアリング協力、情報提供を受けた。現行の教育カリキュラムの中で、薬物問題にじゅうぶんな時間が割けない、どのような取り組みをしたらよいかわからない、かえって児童が薬物使用に興味をもつのではないかと不安、など、過去、性教育実践者の間で経験された問題点が、薬物教育における「特殊児童から一般生徒」への対象拡大にともない、意識化されていることが示唆された。 研究課題4ターゲット・オーディエンスについての基礎調査-II-(徐・近藤・葛西) 研究メンバー各自の現在過去の研究および他の研究者から提供された情報を整理し、次年度の継続調査に備えた。薬物事犯の再犯者は中卒(以下)で統計的有意に多いことが明らかであり、ハイリスク層重視のアプローチでは「中学校生徒以上の対象が理解納得できる内容」が、健康教育のひとつの基準となる。一方、乱用および依存症を発展させる環境と、自己(対象者)の関係調整といった視点からは、学年/年齢をとわず、継続的な働きかけが必要性と認識された。この対象に向けては、小集団状況、個別的な健康教育の立案が必須である。 研究課題5当事者・実践者参加による健康教育素案画策(徐・近藤・葛西・野坂) 研究メンバー各自の過去の研究/実践の実績および本研究にて収集した諸外国での教育実践例を整理し、教育方法論および教育内容勘案、教材化/課題化の準備を進めた。次年度の当事者参加の健康教育および教材試案に向け、活用する。
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