研究概要 |
本研究では,児童の生涯にわたる健康管理の基礎作りの一環となる食育を有効に推進するために,平成21年度の研究成果を用いて,小学校における教科学習と連携する"食に関する指導"の方法論および実践・評価法に関するガイドをe-learning systemを用いて開発した. コンテンツは,10ステップからなる. Step1~3は全教科共通とし,Step1は,児童の食生活・健康実態と学校教育目標との照合を踏まえ,改善すべき食健康課題を取りあげ,Step2で全学年共通の学習目標を設定し,"食に関する指導"の全体計画作成,Step3で"食に関する指導"と連携する教科検討をする全教科共通編である. Step4~10は1年国語科,2年生活科,4年社会科,6年体育科(保健領域)を取りあげ,Step4で各教科の学習指導要領における学習内容・目標と"食に関する指導"の目標6項目の照合をし,Step5で"食に関する指導"の年間指導計画を作成する.Step6は,連携授業計画,指導案,ワークシートを作成し,Step7で,児童の学習成果を検討する評価計画を作成したうえで,Step8において授業を実施する. 授業後のStep9において,学習評価と指導者(教諭・栄養教諭)自身の授業評価により,教科学習と連携する"食に関する指導"の評価を行い,Step10では,授業者間で各Stepの授業計画・ワークシートについて再検討し,改訂をし,次年度の担当学年に引継ぎをする. これら10ステップの進行状況,児童の学習評価,授業者の授業評価ならびに研究スタッフによる評価を踏まえ,再検討し,e-learning contentsを完成する.目下,研究協力校の教員による視聴を行い最終整備と並行し,モデル授業数を増やし,拡張している. (http://www.kinetoscope.jp/senseishokuiku/)
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