研究課題/領域番号 |
21500656
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
松浦 義昌 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (60173796)
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研究分担者 |
清水 教永 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 教授 (30079123)
田中 良晴 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (60236651)
坪内 伸司 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (10188617)
高根 雅啓 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (90285312)
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キーワード | 障害者 / ストレス / 生活環境 / 唾液 / s-IgA |
研究概要 |
本年度は、障害者の生活環境とストレスの関連性について、次の3点から検討することとした。 1. 障害者の生活環境の実態をアンケート調査から検討する。 2. 障害者の日常生活活動水準を心拍数から検討する。 3. 唾液の成分分析から、障害者のストレス状態を検討する。 介護派遣会社で働いている介護者に対し、本研究の目的を詳細に説明し、介護者が日常世話をしている障害者に理解を求めた後、障害者に対して書面によるインフォームドコンセントを実施した。その後、介護者に対して障害者の身体に装着する心拍数計及び唾液の採取に対する協力依頼を行った。その結果、介護派遣会社の介護者に日常世話になっている障害者30数名の協力が得られた。障害者の生活環境では、障害のレベルや程度によって異なる結果が示された。また、生活環境の違いによって、起床時刻、就寝時刻、食事時間、睡眠時間等の基本的な生活習慣の違いも明らかとなった。心拍数からみた障害者の日常生活活動水準は、低い水準にあることが明らかとなった。唾液の成分分析は現在分析の途中であるが、一部の結果では、起床時は高く、時間の経過と共に低くなっていく傾向が示された。また、唾液タンパク質量中の免疫グロブリンA(s-IgA)の一日のサーカディアンリズムは、健常者と変わらない傾向を示しているが、健常者に比べやや低い値が示された。
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