研究課題/領域番号 |
21500666
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研究機関 | 東海学園大学 |
研究代表者 |
武山 英麿 東海学園大学, 人間健康学部, 准教授 (50347407)
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研究分担者 |
城 憲秀 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (10137119)
榎原 毅 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50405156)
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キーワード | 児童 / 嗜好形成 / 栄養教育 / 介入 / 差異抽出法 |
研究概要 |
本年度は、差異抽出法によって児童の食嗜好を評価するための方法について検討した。すなわち、調査の妥当性を高めるため、用いる食品について、これまで報告されている児童の食嗜好調査に関する文献を網羅的に収集し、分類した。同時に、児童に対して簡易的な食事調査を実施して、調査に用いる食品選定のための検討を行った。また、高感度差異抽出法を食嗜好評価に応用した参考資料がないため、大学生を対象に実施方法の検討を行った。その結果、食に対するイメージの創出に時間とヒントが必要であること、生の食材はイメージ創出が難しいこと、現場で実施する際も閉鎖的空間である程度の集中力を維持できる環境が必要であることがわかった。また本調査方法の特徴から、食品の種類を多くしすぎるとイメージに基づく分類が難しくなることや、調査自体が煩雑となり、解析に困難を極めることが想定された。主菜、副菜、主食などに分類することで、各食品に対するイメージを容易に創出できることがわかった。これらのイメージをKJ法で分類し、度数分布表を作成した後、クラスター分析を行うことで、目的とする食品に対するイメージとポジショニングの特徴が抽出できることが明らかとなった。 しかし、児童および幼稚園児を対象に、栄養教育の一環として導入できるかどうかについてまでは検証できなかったため次年度の課題とする。
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