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2010 年度 実績報告書

音楽家鍼灸の確立可能性-質問調査およびランダム化比較試験によるエビデンスの検討

研究課題

研究課題/領域番号 21500670
研究機関森ノ宮医療大学

研究代表者

山下 仁  森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (10248750)

キーワード音楽家 / 演奏家 / 症状 / 鍼灸 / 代替医療 / 調査 / エビデンス / EBM
研究概要

楽器演奏家の多くが筋骨格系障害を抱えているが、スポーツ医学のように特化した治療・ケア手段は確立されていない。そこで科学的根拠にもとづく医療(EBM)の観点から検証し鍼灸治療が役立つ可能性について検証し、音楽家医学(Performing Arts Medicine)の発展につながるかどうかを検討した。平成22年度は、音楽大学生の抱える心身の傷害の現状を調査し、また実際に鍼治療を行った自覚症状の変化を観察した。
【対象と方法】関西で音楽家を輩出することで有名な2大学に協力を求め、音楽学生の心身状態および実施している治療法に関する質問紙調査を実施した。また、その回答者の中から有志を募って、実際に鍼治療を受けてもらい心身の反応を観察した。
【結果】253名の学生から回答を得た。愁訴部位は肩、腰、首、手首、腕の順に多く、症状はこり、痛み、腱鞘炎の順に多かった。治療はマッサージ、湿布、整体の順に多く、鍼治療は6.7%が受療していた。鍼は肩こり、腰痛、腱鞘炎などに対して効果が期待されていた。5名の有志を対象として実際に鍼治療を行った結果は現在解析中であるが、鍼に対する自覚的症状の変化には、受療者によってかなりの幅があった。
【考察・結語】音楽学生は様々な運動器系症状を抱えており、その多くが病院以外の治療を試しているが、鍼治療はあまり普及していないことがわかった。鍼治療は自覚的な改善に個人差が著しいため、効果のエビデンスを検証するにあたっては受療者の個別性を考慮できるような臨床研究方法論を導入する必要性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Current status of acupuncture practice in Japan especially focusing on headache2010

    • 著者名/発表者名
      Yamashita H
    • 学会等名
      The 11th Symposium, The Korean Medicine Association of Stroke
    • 発表場所
      Busan (Korea)
    • 年月日
      2010-10-03
  • [学会発表] 音楽家鍼灸の確立可能性に関する研究(1)-高校生、社会人、プロを対象とした質問調査-2010

    • 著者名/発表者名
      田島里美, 小津野理奈, 山下仁
    • 学会等名
      第59回(社)全日本鍼灸学会学術大会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪府)
    • 年月日
      2010-06-12

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公開日: 2012-07-19  

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