研究概要 |
(1) 調査対象者(小学校児童)の諸情報の収集に関しては、児童を対象の給食時調査に対応した簡潔な心身健康度などに関する自記式調査票の作成を行った。収集した情報は集計及び分析を行った。また分析に用いるコンピューター等の修理・整備を行い、使用環境も整えた。 (2) 調査対象者(小学校児童)の口腔保健状況と咀嚼機能の調査及び測定を行うに当たり、主観的指標として給食摂取時に行う咀嚼習慣等に関する調査票の検討、実施し、客観的指標として給食摂取時の児童の食べ始めから終わりまでを4台のビデオカメラを用いて撮影した。映像は,DVDに保存し、繰り返し観察できるようにして、児童の給食の咀嚼の様子を解析した。小児の咀嚼回数を検討した測定データはあまり見られず、それらの年代について、関連事象を調査することは対象年代の健康の維持増進を考えると意義のあるものと考えられる。引き続き、学童・思春期等の年代について咀嚼や咬合力を含め検証していきたい。 (3) 大学近隣の小学校の協力を得て、学校給食時の児童の摂食の様子を観察した。その際に得られた児童に対して実施した給食や口腔状況(食生活関連事象調査票)に関する主観的指標および摂食時の映像による咀嚼状況を主観的指標として、分析を行った。それらは、日本幼少児健康教育学会において発表を行った。引き続き、対象校の研究協力を得て、咀嚼を中心として咬合力などの検討を行っていく予定である。また当初予定していた学童・思春期の年代に加えて、大学生等を中心とした若年成人に対しても咬合力などの測定を中心に、その他の身体諸測定も含め、それら心身健康度を含む食・生活習慣関連事象との関連性を追求していきたいと考えている。
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