学生ボランティア募集のためのインフォームドコンセント用文書や手続き書類を作成し、これらを本学倫理委員会に提出し、本研究に対する倫理委員会の承認を得た。 「改訂型ストレス強度チェック票」は、富田隆博士から承認を得た後、富田隆氏作成の「ストレスチェック票」を若干改訂して作成した。 (株)ユメディカ製加速度脈波測定システム「アルテット・Cタイプ」とシスメック(株)製末梢血管モニタリング装置「アストリウムSU」をそれぞれ、当研究室に設置し、研究代表者を被験者として、それぞれの装置で測定を行い、操作方法を習得した。また、これらの装置による測定は非侵襲的であることを改めて確認した。 インフォームドコンセントの得られた学生ボランティアを対象として、静かで適温の研究室において、「改訂型ストレス強度チェック票」に解答してもらい、合計点を算定した。次いで、左手指で、「アストリウムSU」と「アルテット・Cタイプ」による測定を行った。この3つの一連の測定は、非ストレス期間とストレス期間とに行い、両者で比較検討することが可能となった。すなわち「改訂型ストレス強度チェック票」での合計点、「アルテット・Cタイプ」測定による自律神経機能指標のパワー値や比率(低周波成分パワー値、高周波成分パワー値、その比率)や「アストリウムSU」測定による血管幅やVOI(静脈酸素化指標)値などのストレス期間と非ストレス期間での比較が可能になった。 今後は、被験者数を増やして、統計学的解析を行う予定である。
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