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2010 年度 実績報告書

光学的視覚刺激装置の開発と調節緊張緩和と近視の予防に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500674
研究機関産業医科大学

研究代表者

岩崎 常人  産業医科大学, 医学部, 講師 (90160100)

キーワード調節 / 輻湊 / 開散 / 一過性近視 / 光学的刺激 / 視覚負荷
研究概要

本年度は、昨年度に試作した焦点調節緊張を緩和するための光学的視覚刺激装置の改良を行い、装置の効果について検証した。
1.装置の改良:変動するヒトの屈折度(見かけの遠点)は、調節の弛緩が誘起されるとより遠視側に移動する。従って、その変化に応じた視標の移動を可能とし、調節弛緩への効果をより確実とするために、屈折度に対する視標移動のフィードバック機構を搭載した。
具体的には、まず視標が最も遠方で最も開散側に移動したとき、視標の移動を一定時間停止させ、この間の屈折度を測定した。屈折度が遠視側に偏位、つまり調節が弛緩した場合には、両眼それぞれにフィードバックさせ、遠視側に偏位した+分を加え、調節及び開散刺激量を増し、より調節を弛緩させる方向へ光学的に刺激した。
2.装置の効果に対する検証:より良い効果を導くために、至適な刺激条件(施行時間と調節刺激量及び輻湊・開散刺激量など)の決定を行い、効果に対する検証を行った。
屈折異常のない健常者を対象として、近業を視作業として負荷し、調節順応やNITM(near induced transient myopia)を人為的に誘導した。負荷前後で、視力検査と屈折検査及び調節機能検査を行い、装置施行群と未施行群で比較した。その結果、装置を施行することで調節順応とNITMを緩和することができ、かつ最も効果のあった視標移動量(調節と輻湊・開散刺激量)と視標速度及び刺激の長さ(施行時間)を決定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] VDT作業での眼精疲労に対する簡易型光学的視覚刺激装置の有用性2010

    • 著者名/発表者名
      岩崎常人
    • 雑誌名

      人間工学

      巻: 46巻 ページ: 484-485

  • [学会発表] VDT作業での眼精疲労に対する簡易型光学的視覚刺激装置の有用性2010

    • 著者名/発表者名
      岩崎常人
    • 学会等名
      日本人間工学会第51回大会
    • 発表場所
      札幌(北海道大学)
    • 年月日
      2010-06-20

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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