研究課題/領域番号 |
21500678
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 浩明 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40344890)
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研究分担者 |
高橋 昭光 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70344893)
矢藤 繁 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50451703)
小林 和人 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30455935)
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キーワード | 糖尿病 / 脂質異常症 / 肥満 / 食事療法 / 頸動脈硬化 |
研究概要 |
肥満の食事療法として低脂肪食、地中海食、超低炭水化物食などが提唱されているが、肥満や糖・脂質代謝異常のエンドポイントである心血管疾患を減らすことについて、どの程度差異があるのかは、ほとんど検討されていない。本研究では、日本人2型糖尿病患者の適切な食事療法を明らかにするために、主食の違いによる糖・脂質代謝および血管内皮機能に与える影響について検討することと、日本人2型糖尿病患者の食事療法として、低脂肪食と低炭水化物食が2型糖尿病の体重、糖脂質代謝、動脈硬化マーカー、生活の質に与える影響についてランダム化比較試験によって検討することを目的とする。 1.主食の種類と食後高血糖・食後高脂血症に関する検討 筑波大学附属病院入院中の2型糖尿病患者を対象に朝食の主食をごはん食とした場合とパン食とした場合の、血糖、インスリン、トリグリセリドの変化について、クロスオーバー法を用いて検討をしている。現在、5名の患者で検討を行い、ご飯食に比べてパン食では、朝食後血糖の上昇率が低く、一方、インスリンの上昇率は高い傾向が認められた。一方、食後のトリグリセリド値は、ごはん食よりもパン食で高い傾向が認められた。 2.食事療法の種類が糖脂質代謝、動脈硬化に与える影響に関する検討 筑波大学附属病院外来通院中の2型糖尿病患者を炭水化物比率が55%の低脂肪食群と、40%の低炭水化物食群にランダム化し、体重、体組成、糖脂質代謝、IMT、酸化ストレスマーカー、QOLの変化について検討を予定している。倫理審査を受け、プロトコールについて修正中である。
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