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2010 年度 実績報告書

運動直後の血圧低下が運動トレーニングによる慢性的な降圧効果につながる機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21500689
研究機関県立広島大学

研究代表者

三浦 朗  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (30190581)

キーワード運動処方 / 運動後低血圧 / 静脈コンプライアンス / 持久性トレーニング
研究概要

本研究では,平成21年度の実験結果,すなわち運動直後の血圧低下(運動後低血圧:PEH)には運動に伴う下肢血液貯留や血漿量低下が直接的には関与していないことを踏まえて,平成22年度からは,PEHの効果の持続と定着に関する実験を開始した。
平成22年度の前期では,PEHの効果の持続と定着について明らかにするために,10日連続の持久性運動トレーニングを行い,PEHの変化と運動前の安静時血圧の変化を10日間連続して観察した。7名の被験者は,脚自転車運動(40%peakVO_2,60min,60rpm)を1日1回,10日間連続して行った。10日間のトレーニング期間中,運動前後に仰臥位安静にて,60分間(10分間隔),血圧を測定した。10.8であった。トレーニング第1日目(day1)の運動前後の各被験者のMAPの平均値は,運動前81.6±9.6vs運動後の最低値76.7±9.1であった。同様に,day2:76.9±95vs75.34±8.9,day3:80.6±7.9vs78.9±7.6,day4:80.9±9.6vs80.5±7.7,day5:80.9士8.6vs80.2±7.5,day6:82.7±6.9vs80.2±6.7,day7:80.2±6.9vs79.5±7.8,day8:81.9±9.2vs79.8±8.6,day9:80.6±8.6vs79.0±9.0,day10:81.1±7.6vs79.7±7,1であった。結果として,10日間の短期持久性トレーニングにおいては,PEHの持続的な低下や,翌日の安静血圧の低下は認められなかった。
さらに,年度後期には,夕方に実施した60分間の脚自転車運動(40%peakVO_2,60min, 60rpm)が,その後24時間の血圧に及ぼす影響についての実験を開始した。睡眠中の平均血圧の最低値は運動を実施した日に低くなる傾向があったが,統計的には有意ではなかった。また翌朝の血圧の値にも,有意差は認められなかった。この検討は,23年度に,継続して行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] VO2 response at the onset of heavy exercise is accelerated not by diathermic warming of the thigh muscles but by prior heavy exercise2011

    • 著者名/発表者名
      Fukuba Y, Shinhara Y, Miura A, et al.
    • 雑誌名

      Research in Sports medicine

      巻: 19(受理・印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Effects of aerobic exercise in early evening on the following nocturnal sleep and its hemodynamics2010

    • 著者名/発表者名
      Fukuba Y, Myouken S, Miura A, et al.
    • 学会等名
      The 57^<th> Am college sports Med.
    • 発表場所
      Baltimore (USA)
    • 年月日
      20100600

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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