研究課題/領域番号 |
21500707
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
竹内 順子 (浜口 順子) お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (50416955)
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研究分担者 |
柴坂 寿子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (50221297)
佐治 由美子 お茶の水女子大学, 人間発達教育研究センター, 講師 (10153553)
菊地 知子 お茶の水女子大学, 人間発達教育研究センター, 講師 (30436729)
塩崎 美穂 尚絅学園, 幼児教育学科, 准教授 (90447574)
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キーワード | 大学コミュニティ / 乳幼児保育 / 教育環境 / カリキュラム開発 / 教材開発 |
研究概要 |
乳幼児0~2歳が過ごす学内保育所(お茶の水女子大学附属「いずみナーサリー(以下、ナーサリー)」)の教育的質の向上と、大学コミュニティとしての教育環境「大学の中で赤ちゃんが笑う」構想を実現するために、下の3つの視点から研究を総合的にすすめた。(1)保護者である女性研究者や学生の研究・教育の時間に合わせて、週1日から週5日の通所日数自由選択や一時保育の受け入れを行い、また、1日の保育時間もフレキシブルに決定できる体制をとる中で、個々の子ども・保護者の多様なニーズに応えつつ、理念として一元的に保育の質を保証するための保育方法、カリキュラム(学び/育ちの履歴)開発。(2)環境的教材、芸術的表現教材の開発。表現、及び子ども同士の学び合う姿をとおした探求力の育成カリキュラムが0~2歳において生活の中で展開される成果を示すことができた。(3)大学の特性を生かした多世代・他分野にわたるコミュニティ、学生のインターンシップ、附属幼稚園はじめ附属学校生徒のナーサリー訪問、保育士の出張授業、その他の学内職員や生協店員との交流などを行った。 最終年度にあたる23年度は、ナーサリーにおける過去3年間のカリキュラムの変化と、定例のナーサリー研究会において検討・開発された教材の成果を発表した。また、大学内の他機関および大学外の施設や専門家との交流、連携の成果も総括した。平成24年3月に最終報告書「大学の中で赤ちゃんが笑うII」を発行し、約400部が研究者、保育者養成関連校、保育所等に配布され好評を得た。そこでは、ナーサリー保育者によるドキュメンテーションを生かした総括および、研究分担者、協力者全員によるカリキュラム、教材開発の成果発表、大学コミュニティ的視野からのナーサリー保育の位置づけについて到達点を示すことができた。
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