• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

乳幼児の心理的拠点形成と保育環境に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500714
研究機関明星大学

研究代表者

齋藤 政子  明星大学, 人文学部, 准教授 (90279810)

キーワード心理的拠点形成 / 保育環境 / 愛着対象 / 保育所 / 乳児院 / 見通し / 3歳未満児保育 / 生活主体形成
研究概要

3歳未満児保育の行われている「保育所」と「乳児院」において心理的拠点形成がどのように行われ、そのための保育環境がどう工夫されているかを、保育所や乳児院における観察データを収集することにより考察した。
1.乳幼児の心理的拠点形成に関する先行研究の検討をおこない、調査仮説について考察した。その結果、「人」の位置づけについても、養育担当者、クラスの担任、継続して毎日かかわる朝パートの保育者と多様なランクや意味付けがあることがわかった。また、練馬区の保育園における観察では、保育環境を工夫し、一人一人が入室するときにすでに遊びをイメージし、遊びを選んで楽しめるようにすることによって、心理的拠点を作っていることが、観察データから示された。心理的拠点の形成と見通し能力の育ちが密接に関連しあっており、その育ちを支える保育環境のあり方が示唆された。
2.乳児院については、ドルカスベビーホームにてデータ収集を行った。入所して2日目から1週間の観察から、どのように誰に慣れていくのかについて分析した。また、厚生労働省の補助金事業として行われている小規模グループケアが、大所帯の保育に比べどのように子どもの愛着対象の形成や心理的拠点形成に影響を与えているかを、職員からの多声的エスノグラフィーによって、浮き彫りにし、保育環境のあり方について見直しをするアクションリサーチにつなげている。現場の具体的な観察データと職員の直接的な意見を重層的に分析する方法は、2010年度の保育所観察にも生かす予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 3歳児神話との関連で捉えた保育者の子育て観に関する国際比較-日本・中国・アメリカ・スウェーデンの保育者を対象に-2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤政子・伊藤葉子
    • 雑誌名

      乳幼児教育学研究 18

      ページ: 75-88

    • 査読あり
  • [学会発表] 3歳未満児の心理的拠点形成と保育環境-乳児院における小規模グループケアの取り組みから-2010

    • 著者名/発表者名
      齋藤政子
    • 学会等名
      日本保育学会
    • 発表場所
      松山東雲女子大学
    • 年月日
      2010-05-22
  • [学会発表] 3歳未満児保育における保育者と子どものやりとり2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤政子
    • 学会等名
      日本乳幼児教育学会
    • 発表場所
      川村学園女子大学
    • 年月日
      2009-11-21

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi