研究概要 |
本研究の目的は、全国の保育者1338名に対する三歳未満児の保育環境についての意識調査と1歳児の慣れ過程の観察を通して、「ひと」「もの」「空間・場」がどのように心理的拠点として機能しているのかを明らかにすることである。(1)意識調査の結果では、「ひと」関連の項目の平均値のほうが「もの」「空間・場」関連の項目よりも有意に高かった。(2)新入園児の慣れ過程では、ままごとコーナーという「場」やおもちゃ・家具などの「もの」が情報や意味を子どもに提供し,子どもの行動に影響を与えていた。そのため、「ひと」の役割だけでなく、「もの」「空間・場」が3歳未満児の遊びと生活を支えるという役割の認識が重要であることが示唆された
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