研究課題/領域番号 |
21500719
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
石原 久代 名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (50193347)
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研究分担者 |
間瀬 清美 名古屋女子大学, 家政学部, 准教授 (20219356)
小町谷 寿子 名古屋女子大学, 家政学部, 准教授 (70329697)
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キーワード | e-Learning / 被服教育 / カリキュラム / 被服コンテンツ / 学習支援 / 横断的展開 |
研究概要 |
21年度はアパレル構成のコンテンツ、22年度はアパレル材料、ファッションドローイングのコンテンツを中心に作成し、それらの評価と課題について検討してきた。 23年度は、22年度に検討・学会発表したコンテンツを中心に論文投稿するとともに、被服関連科目で最も理解しにくい科目として学生が挙げているパターンメーキングのWebコンテンツを作成し、その学習効果と課題について検討した。パターンメーキングはその性格上、作図順序が重要であることから、我々はPowerPointのアニメーション機能を使用し、順次提示する方法を選択した。しかし、アニメーション機能はそのままHTMLファイルに変換した場合、Web上でスムースに提示されないことが判明したため、種々の方法を試みた結果、Adobe Activateを用いて変換することにより作図が壊れず再現できることを確認した。なお、パターン作図コンテンツは、スカート原型および胴部原型を作成し、学生による評価実験を行い、その効果と課題について検討した。その結果、作図手順を示すだけでなく、説明文を付記したり、間違いの多い箇所に解説を加えたりすることでパターメーキングの基礎を修得できることが確認された。 さらに我々は、学生に被服学を体系的に理解させるために、被服関係授業を横断的に繋ぎ、授業間の溝を埋めるとともに、教員も各授業とリンクさせ、情報を共有できるシステムを横断コンテンツとして試作し、検討することにした。実験は、テーマコンテンツとして、スカート製作を例に取り上げ、関連する各分野別コンテンツとリンクさせることにより横断コンテンツを作成し、その利用効果と課題について検討した。その結果、大きな学習効果が得られた。なお、LMSによる横断コンテンツは学生の自主学習支援だけでなく、総合的に被服学を学ぶ機会が学生に提供されることから、学科のカリキュラム・ポリシーやディプロマ・ポリシーの可視化にも有効な手段になると考えられる。
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