本研究の目的は、地域子育て支援における保育士の専門性の検討を指向しつつ、地域子育て支援拠点事業専従保育士の業務に関する量的、質的調査、及びその分析を行うことにある。量的調査の結果、地域子育て支援拠点事業センター型の中心的業務は、「ひろばにおける利用者対応業務」であり、拠点事業センター型全体として「地域支援活動」の実施は少ない傾向が認められた。質的調査では、「地域の資源とともに取り組んだ実践事例」を聴取し、従事者の機能を分析した。従事者は、本人を主体としながら、本人に相応しいサポート体制や地域の資源を地域の中に創出していることが捉えられた。
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