| 研究概要 |
本研究では,スコットランドにおける歴史的建造物の保存制度について明らかにするとともに,ヘレンズバラにおける歴史的建造物の保存と活用の現状,およびケーススタディとして歴史的建造物の保存と活用に関する詳細な調査を実施した。その結果,歴史的建造物の保存制度は, 2011年12月にSHEPに取り込まれ,歴史的環境の保護といったより広範な枠組みの中に位置付けられるようになった。また,保存と活用の現状については, 95件の登録建築の中には用途が変更され大規模な改修がなされ活用されているケースが見受けられた。さらに,ケーススタディを通して,歴史的建造物の室内環境は良好であるが,保存と活用の実現には居住者の理解が重要であることなどが見出された。
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