研究概要 |
1, 共生・共同の住まい方・住環境づくりの現状を調査するために、東京都世田谷区における地域の居場所づくり、東京都八王子市における住民参加による公園づくり、デイサービス拠点づくりなど、国内の先進的事例の調査を行い、今後の共生の住まいづくりの方向性のヒントを得た。 2, 共生・共同の住まい方・住環境づくりに関する学校および社会教育の現状を把握するため、視察・ヒアリング調査および論文・実践報告などの資料収集を行った。収集した事例については、小・中・高等学校の現場教師とともに教育のねらい、教材の有効性や可能性について検討した。検討結果をもとに、学校教育、特に家庭科教育におけるカリキュラムをつくり実践し、その検討を行った。 3, 高齢者を対象とした集合住宅づくりにかかわる研究として、定期的な研究会を開催すると共に、高齢者参加によるワークショップスタイルでの意識調査を実施した。それにより、これからの高齢者住宅におけるハード面だけでなくソフト面の充実の重要性を確認することができた。その成果は日本建築学会大会において発表を行った。今後は、ちいきの実情に応じた具体的なプログラム開発が課題である。 4, 環境との共生の視点から、小学校におけるエネルギー教育の研究を行い、教材を開発した。その成果は共著として出版した。同時に、高松市内の小学校において、エネルギー環境教育のカリキュラムづくりや教材研究などの実践研究を支援・参加した。学校全体でねらいを共有し、教師間の学び合いを深める中で、有効なカリキュラムが開発できることが確認できた。
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