• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

生活管理の視点からみた収納様式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500743
研究機関京都ノートルダム女子大学

研究代表者

中村 久美  京都ノートルダム女子大学, 生活福祉文化学部, 教授 (80240860)

キーワード生活管理 / 収納 / 住生活 / 住様式 / 戸建住宅 / 納戸
研究概要

本研究は、住宅計画における古くて新しい収納の問題を生活管理の視点から検証することで、収納、管理行為と対応する空間にする望ましい収納様式の構築を考える。平成21年度調査として戸建住宅を対象とした質問紙調査を実施した。調査住宅地は京都府宇治市に平成元年より分譲された郊外住宅地である。調査期間は平成21年6月25日~7月7日。有効サンプル数251を得た。年間を通じ周期的、散発的に出納するモノとして、季節用品、行事品、室内装備品、スポーツ・レジャー用品、日用品ストックに注目した。暖房器具は数種を組み合わせてかなりの台数を保有する。生活の多彩化、豊かさを反映して、行事、しつらえ、室内装備やレジャー関連の持ち物も多い。かなりのモノが周期的に出納されている一方、しまいっぱなしや出しっぱなしのモノも多い。これらの収納に共通して納戸が使われているが、出納状況にはばらつきがある。滞積するモノの処遇の問題を抱える世帯は多い。衣類や本などの増えていくもののほか、季節用品や行事用品など、周期的に出納するモノを「収納に困る」と指摘する世帯は少なくない。持ち物の見直しを日常的、あるいは季節の変わり目や大掃除の機会に定期的に行う世帯がある一方、不定期(モノが増えたら)であったり、見直す習慣を持たない世帯が存在する。見直しの如何により、住空間の秩序や収納の総合評価は大きく異なる。持ち物を見直し、モノとの関わりを振り返る生活管理的行為と、その管理拠点となりうる集中収納空間としての納戸がそろうと評価が高い。両者がモノ収納、管理にとって望ましい収納様式を構築していくうえでの両輪になると考える。その場合、集中収納空間としての納戸は単に確保されればよいというものではなく、空間条件の如何が大きく関わると考えられる。次報ではこの納戸に注目して、そのあり方を検討する。

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi