研究課題/領域番号 |
21500765
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
小城 明子 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教 (30412927)
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研究分担者 |
柳澤 幸江 和洋女子大学, 生活科学系, 教授 (60191160)
橘 篤導 神奈川歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (80409995)
小野塚 実 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (90084780)
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キーワード | 神経科学 / 咀嚼 / 賦活 / 食品 / テクスチャー |
研究概要 |
フードテクスチャー刺激による脳機能回路の賦活を解析し、脳の機能ネットワークの違いによるフードテクスチャー評価を神経科学的にアプローチすることが本研究の目指すところである。 テクスチャー・プロファイルの各要素を用いた口腔内刺激を与えた時に活性化された脳部位を同定し、テクスチャー変動の定量的解析を行うため、テクスチャー・サンプルの確立および脳部位の同定及び定量解析方法を検討した。 テクスチャー・サンプルを、各種ゲル化剤(寒天・ゼラチン・スベラカーゼなど)やデンプン類(片栗粉・上新粉・白玉粉など)により試作し、特徴的なテクスチャー・サンプルを得ることができた。 実験手法については、当初計画していたfMRI法は仰臥位における測定となる。仰臥位における摂食は非日常的であり、また誤嚥の危険があることから安全性の確保が難しかった。したがって、本研究の実験手法としては不適切であると判断した。その代替法として、fMRIと同様に非侵襲的に脳の活動状況を把握できる光トポグラフィーによる実験も検討した。光トポグラフィーは脳の活動に伴う脳血流量の変化を計測するものである。しかしながら、咀嚼などに伴う筋活動による脳表面の血流変化を同時に検出してしまうため、本研究に用いることは困難であることがわかった。 以上のことから、光トポグラフィーによる計測手法を検討しながら、同時にマウスを対象とした研究にも着手した。マウスに異なる食感の飼料の長期的な摂取をテクスチャー刺激とし、それによる脳神経細胞の賦活部位を検出することとした。その手法の確認を行った。
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