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2012 年度 実績報告書

ドコサヘキサエン酸代謝物レゾルビンD1の炎症収束作用による心疾患抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500788
研究機関香川県立保健医療大学

研究代表者

山主 智子  香川県立保健医療大学, 教養部, 准教授 (40382395)

研究分担者 加太 英明  香川県立保健医療大学, 教養部, 教授 (00321266)
平川 栄一郎  香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (60238342)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード機能性脂質 / 心疾患 / 炎症
研究概要

炎症性右鬱血心不全(CHF)に対するレゾルビンD1(RvD1)の病態予防効果を明らかにするために、これまでRvD1 0.1μg/dayまたは1.0μg/dayをCHF誘発直後から1週間ラットに腹腔内投与を行い効果を見た。今回は長期間RvD1投与について検討するため、RvD1 0.1μg/dayをCHF誘発の9日前から解剖前日までの30日間腹腔内投与した。動物群は、対照群(健常ラット+生理食塩水投与)、Rv群(健常ラット+RvD1投与)、CHF群(CHFラット+生理食塩水投与)、CHF+Rv群(CHFラット+RD1v投与)とした。心電図波間に各群の差は見られなかった。CHFは通常3週間前後で死亡するが、今回の3週間後のCHF群の生存率は75%であった。これに対し、Rv投与したCHF+Rv群では生存率100%で、Rv投与によりCHF死の抑制効果が見られた。
またドコサヘキサエン酸(DHA)を経口投与したラットではDHAからRvD1への変換によりRvD1が増加することを予想し、DHA経口投与したラット心臓中のRvD1のガスクロマトグラフ質量分析計による定量を試みた。しかしRvD1は非常に微量で、本学のガスクロマトグラフ質量分析計による定量は難しかった。そのため、DHAからRvD1への変換による病態予防効果の検討は行わず、DHA28日間経口投与による心臓機能への影響を検討した。その結果、DHA経口投与した健常ラットでは心電図QT間隔が短くなった。CHFではQT間隔が延長したが、CHFにDHAを経口投与すると、QT間隔の延長は抑制された。しかし、3週間後のCHFの生存率はDHA投与により改善せず、Rv投与した場合とは異なる結果であった。従って心臓においては、DHAはRvD1に変換され効果を発揮する以外に、DHA自体のCHF抑制効果を持つと推測した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高純度ドコサヘキサエン酸投与によるラット肺高血圧症の予防2012

    • 著者名/発表者名
      山主智子
    • 学会等名
      第66回日本栄養食糧学会
    • 発表場所
      東北大学(仙台市)
    • 年月日
      20120517-20120519

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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