細胞性免疫に関与するカルシニューリン(CN)の酵素活性に影響を与えるレアメタル、微量元素のスクリーニングをin vitroで行った。マンガン(Mn^<2+>)はニッケル(Ni^<2+>)刺激したCN活性を不競合的に阻害すること、また希土類のランタン(La^<3+>)はCN活性を上昇させることを見出した。次にヒトT細胞様株Jurkat細胞を用いてバナジウムイオン(VO^<3->_4)のインターロイキン-2(細胞性免疫の指標)産生を調べたところ、NADPHオキシダーゼを介してVO^<3->_4はIL-2産生を誘導することが示された。
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