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2011 年度 実績報告書

骨格系疾患予防に関する食育のためのエビデンスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500790
研究機関城西大学

研究代表者

真野 博  城西大学, 薬学部, 教授 (20265359)

キーワード骨格系 / 食育 / エビデンス / コラーゲンペプチド / ビタミン / 関節 / 破骨細胞 / 骨芽細胞
研究概要

C57BL/6マウスを高リン(1.5% Pi)食で飼育すると、3週間程度で、後肢膝関節軟骨の石灰化を認め、さらに骨密度の低下を認めている。この実験系を利用し、経口摂取させたプロリルヒドロキシプロリンなどのコラーゲンペプチド由来のペプチドの骨密度減少抑制効果および後肢膝関節の石灰化抑制効果を組織レベルで検討した。その結果、プロリルヒドロキシプロリンなどのコラーゲンペプチド由来のペプチドが骨代謝や軟骨代謝に関与することを見いだした。特に、組織学的解析とCTによる解析から、それぞれの因子は、骨密度や骨質ならびに軟骨質を向上させることを見いだした。さらに、これらのコラーゲンペプチドがマウス骨髄由来培養破骨細胞の分化を直接制御すること、さらに培養骨芽細胞株MC3T3-E1細胞の増殖には影響を与えないものの、分化を促進することを見いだした。これらの分化に関与する遺伝子をin vivoの骨組織を用いたDNAマイクロアレイ解析やin vitroの培養細胞を用いたRT-PCR解析から、破骨細胞や骨芽細胞の分化を直接調整する遺伝子の発現量がコラーゲンジペプチドによって影響されていることを新たに見いだした。さらに、この破骨細胞をデンチン上で培養後、培養液を回収してLC-MSでコラーゲンペプチドを定量した結果、プロリルヒドロキシプロリンが顕著に、デンチンから溶出することを見いだした。
以上の結果、これまでエビデンスが明らかでなかった、コラーゲンの骨への作用が、プロリルヒドロキシプロリンを中心としたコラーゲンペプチドの骨の細胞への直接作用であることを明らかにできた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] コラーゲンペプチド摂取の意義と効果的な活用法2012

    • 著者名/発表者名
      真野博
    • 雑誌名

      Health Science

      巻: 28 ページ: 68-71

  • [雑誌論文] コラペプJBの特徴と生理機能について2011

    • 著者名/発表者名
      井上直樹、杉原富人、真野博
    • 雑誌名

      ジャパンフードサイエンス

      巻: 50 ページ: 17-23

  • [雑誌論文] コラーゲンペプチドの吸収と関節症への効果2011

    • 著者名/発表者名
      杉原富人、井上直樹、真野博
    • 雑誌名

      フードスタイル21

      巻: 2 ページ: 52-57

  • [学会発表] 骨・ミネラル研究の最近の話題「コラーゲンペプチド由来オリゴペプチドによるマウスの骨・間接軟骨への作用」2012

    • 著者名/発表者名
      真野博
    • 学会等名
      日本栄養・食糧学会
    • 発表場所
      東京新宿区
    • 年月日
      2012-03-10
  • [図書] コラーゲン完全バイブル2011

    • 著者名/発表者名
      真野博
    • 総ページ数
      179
    • 出版者
      幻冬舎

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公開日: 2013-06-26  

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