研究概要 |
コーヒーの焙煎成分が、ヒト消化管モデルCaco-2細胞におけるエストロゲンの硫酸抱合反応を強く阻害することを見出し、この阻害活性がコーヒー摂取の習慣による生活習慣病予防効果と相関があるのではないかという仮説を立てた。デカフェインスタントコーヒー1kgより、その阻害成分の分離・同定を行ったところ、分子量205(C_<11> H_<11> NO_3)の新規含窒素芳香族化合物であった。また、コーヒー成分が、Caco-2細胞におけるエストロゲン代謝に関わる酵素群(SULT1E1, sulfatase, BCRP)の遺伝子発現に影響を与えることを見出し、そのメカニズムを解析した。
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