研究課題
基盤研究(C)
アルミニウムを含む食品添加物であるみょうばんの摂取が、アレルギーの発症や進行に関与するかを明らかにすることを目的に、動物実験と調査研究を行った。マウスを用いた実験では、みょうばんの経口投与は、消化管付属リンパ節の樹状細胞を活性化させた。さらに、卵白アルブミン(OVA)と共にみょうばんを摂取させたマウスでは、OVAに対する抗体産生やT細胞免疫反応が過剰に誘導され、みょうばんがアレルギー誘導に関与することが明らかになった。一方、調査研究によって、アレルギー疾患を有する女性は、パンやラーメンといったみょうばんを含むことが多い食品の摂取頻度が高いことが示唆された。本研究によって、みょうばんのようなアルミニウムを含む食品添加物は、免疫反応を増加させ、アレルギーの発症や促進に関与する可能性が示された。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件)
Cancer Immunology, Immunotherapy
巻: Vol.59, No.7 ページ: 1083-1095
doi:10.1007/s00262-010-0835-z
Journal of Nippon Medical School
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