研究概要 |
平成21年度の研究計画-インターネット天文台の欠点改善の調査研究- 平成21年度は以下の2つのことを計画したうえで、順次実行に移した。多少の遅れはあったものの,全体としてはおおむね順調に通りに進み,一定の成果を出すことが出来た。 1)秋田大学インターネット天文台のバージョンアップ 秋田大学インターネット天文台は小口径のインターネット望遠鏡を用いていたため性能に限界があり,ガリレオ衛星の観測など重要な課題に挑戦できなかった。21年度夏にこれを口径35cmの中型望遠鏡にバージョンアップすることを実行に移した。またそれに合わせて望遠鏡付随のハードウエア,ソフトウエアの更新もおこなった。そしてこれらの結巣の一部を動画としてhttp://www.is.akita-u.ac.jp/~narita/astro/で公開した。(現在も公開中である。) 2)インターネット天文台の欠点改善のための調査研究 インターネット天文台が従来持っていたバーチャル感が強すぎるという欠点を改善するための教育実践をおこなった。特に視覚・音声・体験等をインターネット天文台に組み合わせることで,どの程度欠点が改善されるかを調べた。その結果、部屋を暗くする・イルミネーションを用いて夜間の雰囲気を出す・虫の声を聞く・手作り望遠鏡でスクリーンに映し出された天体を観察する等の臨場感を引き出す工夫をすると,それなりの効果があるごとが分かった。これ以外にもインターネット天文台がインターネットへの興味を引き出すこと,様々な年齢層及び様々なコンピュータに関する知識をもった受講者に対して使い方を工夫すれば有用な施設となりえること,も示すことが出来た。そしてこれらの結果をまとめて論文として投稿し,研究成果とした。
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