• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

遠隔講義を取り入れたインターネット天文台の活用とその教育的効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500823
研究機関秋田大学

研究代表者

上田 晴彦  秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70272028)

キーワードインターネット天文台 / 情報教育 / 科学教育
研究概要

平成23年度の研究実績としては、1)インターネット天文台を利用した教育実践、2)星空カメラ網の構築、の2つがある。その詳細は、以下のとおりである。
1)22年度は秋田大学インターネット天文台を、国内外のインターネット望遠鏡システム網に加えることを実施した。そのため、23年度はこのインターネット望遠鏡システムを積極的に利用した教育実践をおこなった。特に冬期には東京とニューヨークが同時に夜間になるので、この2地点から月の視差を測ることにより、月までの距離を求めることを学生たちと実行した。またこの成果を取り入れたサイエンスカフェを、学生や秋田大学天文ボランティア主催で開催した。さらに国内の他の研究者たちとインターネット望遠鏡システムに関するシンポジウムを開催し、その成果を互いに報告しあった。なお、この成果報告は平成24年8月に北京でおこなわれる国際会議で発表する予定である。
2)22年度に開発に成功した星空カメラであるが、今年度は星空カメラ網の構築に力を入れた。具体的には長崎大学教育学部の屋上に3号機を設置し、秋田大学屋上の1号機、旧岩舘小学校(秋田県白神地域)屋上の2号機と加えて、暫定的な星空カメラ網を構築した。また星空カメラで撮影した映像をもとに、光害に関する啓蒙活動を出前授業やサイエンスカフェ等で実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の最終年度に相当する24年度の夏には、これまでの成果をまとめた発表を国際学会でおこなう予定である。またその成果を論文化・書籍化することも視野に入れた研究活動をおこなっている。このような理由のため、概ね順調に進んでいると考えて良いと思われる。ただし遠隔授業については達成できていないので、今後はしっかりと計画を進めていきたい。

今後の研究の推進方策

最終年度であるので、これまでの成果をまとめる活動をおこなう予定である。具体的には研究成果の国内外での学会発表、論文化や書籍化を通して積極的に公表していきたいと希望している。ただし今年度は金環日食等のイベントが盛りだくさんであるので、これらを利用した活動も合わせておこなう計画を立てている。最終的な研究計画の達成については問題ないのだが、システムの一部の機器がやや古くなり故障が目につくようになってきたため、遠隔授業についてはその実施が今年度中に間に合わない可能性がある。その場合は、少し遅れてでも最終的に計画の完全実施をおこなうことを考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校理科における天体観察学習の課題-秋田県内の教員向けアンケート調査より-2012

    • 著者名/発表者名
      田口瑞穂, 川村教一, 上田晴彦
    • 雑誌名

      秋田大学教育文化学部 教育実践研究紀要

      巻: 32 ページ: 135-142

  • [雑誌論文] サイエンスライティング・サイエンスカフェ企画を取り入れた大学新入生に対する教育実践報告2012

    • 著者名/発表者名
      上田晴彦, 毛利春冶
    • 雑誌名

      秋田大学教養基礎教育 研究年報

      巻: 8 ページ: 75-84

  • [学会発表] インターネット望遠鏡を利用したアウトリーチ活動2012

    • 著者名/発表者名
      上田晴彦
    • 学会等名
      第2回インターネット望遠鏡プロジェクトシンポジウム
    • 発表場所
      慶應義塾大学日吉キャンパス
    • 年月日
      2012-03-05

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi