平成24年度の研究実績としては、以下の3つがある。「1)金環日食のライブ中継」「2)国際会議でのインターネット望遠鏡の成果報告」「3)インターネット望遠鏡システムのサイエンスアゴラ2012への出展」「4) インターネット望遠鏡や星空カメラを利用した遠隔講義の実施」 その詳細は、以下のとおりである。1)5月21日の金環日食(秋田では部分日食)のライブ中継を実施した。2)これまでのインターネット望遠鏡システムを積極的に利用した教育実践をおこなった結果の成果報告をするため、8月末に北京でおこなわれたIAU(国際天文学連合)総会において、「Astronomical Education and Outreach Activity by Using the Keio University Internet Telescope」という題目で発表した。3)インターネット望遠鏡システムを広く世の中に知らしめるため、11月に東京お台場で開催されたサイエンスアゴラ2012に出展した。その際に我々のシステムの持つメリット、及び2日間にわたる積極的な活動が認められ、産総研賞を受賞した。4)インターネット望遠鏡や星空カメラを利用した遠隔講義実施のためのネットワークづくりに力を入れた。昨年度の思わぬ大雪という天候等の問題があり実施がやや遅れたが、平成25年4月に福岡県春日市の「星の館」との遠隔講義をおこなった。
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