研究概要 |
平成21年度は,まずコア知識一覧表を作成して,以下の(1)~(3)のように理科教員・教育実習を控えた大学生・児童・生徒を対象にして,一覧表利用のニーズを調査した。 (1)千葉県内の市町村教育委員会で実施された教員研修において,コア知識一覧表を配布して,使用例を説明した後に,実際に理科の授業を担当している小学校44名・中学校14名の教員から調査への回答を得た。 (2)国立大学法人教育学部学生54名と,中学・高等学校「理科」の教員免許を取得しようとしている国立大学法人理学部学生47名を対象にして,(1)同様の調査を実施した。また,教育実習の際にコア知識一覧表を持参して活用を試みた2名の教育学部学生に対して,実習直後にインタビューを実施した。 (3)東京都内の公立小学校5年生84名・6年生57名,千葉県内の国立大学法人教育学部附属小学校5年生115名・6年生116名,千葉県内の公立中学校1年生46名・2年生36名,千葉県内の国立大学法人教育学部附属中学校1年生169名・2年生172名を対象にして,コア知識一覧表を使用する状況にあるのか探るための調査を実施した。 次に,平成22年1月~3月に,千葉県内の公立中学校1年生2クラス46名,国立大学法人教育学部附属中学校1年生1クラス41名を対象にして,『物質の状態変化』の単元でコア知識一覧表を用いた授業を試行した。 今後は,ニーズ調査結果・試行授業の結果を整理して,コア知識一覧表を改善し,より多くの単元で試行授業を展開する予定である。
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