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2011 年度 実績報告書

新学習指導要領に対応した小・中学校理科全単元をつなぐコア知識関連図の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 21500827
研究機関千葉大学

研究代表者

山下 修一  千葉大学, 教育学部, 准教授 (10272296)

キーワード学習指導要領 / コア知識 / 一覧表 / 小・中学校理科 / 粒子概念
研究概要

本研究は,第一に「新学習指導要領に対応した小・中学校理科全単元をつなぐコア知識一覧表を開発すること」,第二に「コア知識一覧表を利用しながら説明を促す授業を展開し,その有効性を実証すること」を研究目的として展開し,今年度が最終年度にあたる。
コア知識一覧表については,完成後も学部・大学院の授業や教員研修で紹介しながら検討して改訂を重ね,よりよいものに更新している。コア知識一覧表を利用しながら説明を促す授業については,小学校・中学校の『物質の状態変化』の単元や小学校5年の電磁石の学習で試行し,児童・生徒には「前の学年で学んだことを振り返ったり」「学習内容のつながりを意識するようになったり」すると感じられていた。そして,「粒子・粒子の運動」が『物質の状態変化』と,小学校3年で学んだ「電気はぐるっとひと回りできる回路(わ)を通る」「磁石につくものは鉄(鉄族のコバルト・ニッケルも)」が電磁石とつながっていると認識されて,発展的課題にもコア知識を適用してうまく説明できるようになっていた。その成果は,「山下修一(2011)小・中学校理科全単元をつなぐコア知識一覧表の利用意識と試行授業の影響,理科教育学研究」や「山下修一(2012)世界に通じる論理的思考・表現の育成,初等理科教育」に発表して公開した。
また,理科教員への調査からは,コア知識一覧表を利用できれば,単元間のつながりまで意識した授業を展開するようになると示されたので,教員研修・公開講演会など通じて,延べ3,000部程のコア知識一覧表を配布して,小学校・中学校の現場でも利用されている。さらに,本研究で開発したコア知識一覧表をもとにして,各単元ごとに具体的な授業のポイントやワークシートをデータベース化して,優れた日本の理科授業のポイントを若手教員に継承するプロジェクトも開始した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 世界に通じる論理的思考・表現の育成2012

    • 著者名/発表者名
      山下修一
    • 雑誌名

      初等理科教育

      巻: No572 ページ: 14-17

  • [雑誌論文] 小・中学校理科全単元をつなぐコア知識一覧表の利用意識と試行授業の影響2011

    • 著者名/発表者名
      山下修一
    • 雑誌名

      理科教育学研究

      巻: Vol.52,No.2 ページ: 143-153

    • 査読あり
  • [学会発表] 理科が得意でない教員の授業を支援するためのIWBの活用方法2011

    • 著者名/発表者名
      山下修一
    • 学会等名
      日本科学教育学会第35回年会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2011-08-23

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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