研究概要 |
2009年度中に実施したのは,以下の3点である.(本研究課題で開発する学生実験のことを,以下「オープンウエア実験」という.) (1) 2010年度に試験的に実施するオープンウエア実験の前段階となる学生実験の,準備と実施を行った.具体的には,授業科目で実習がないハードウエア設計(ハードウエア記述言語の実習を含む)やアセンブラプログラミングの実習を,「計算機工学実験」の枠を利用して実施した.これは2010年度に実施する授業レベルの学生実験のための準備である.この作業の補助のために,計上した謝金の一部を利用した. (2) 卒業研究の学生を指導して,オープンウエア実験のプロトタイプを実装した.この結果は(1)の実現に反映されており,また,成果を11月に学会にて発表した. (3) (1)を履修した学生2名を被験者として,「オープンソース資源を使い,指導者との協議の上で設定した目的物を作成する.」という課題を与えて実施させた.計上した謝金の一部は,この被験者のために利用した. (2) と(3)の結果から,学生がオープンウエア実験を行うのに,現カリキュラムにおいて補填が必要な知識等の項目を調査・検討した.
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