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2010 年度 実績報告書

人間の音声生成機構を分かりやすく説明する声道模型の改良とその音響教育応用

研究課題

研究課題/領域番号 21500841
研究機関上智大学

研究代表者

荒井 隆行  上智大学, 理工学部, 教授 (80266072)

キーワード科学教育 / 音響教育 / 音声生成 / 声道模型 / 可視化 / 母音
研究概要

人間の音声生成機構を分かりやすく説明するための声道模型に関し、以下の3つの柱に沿って教材や教育プログラムを開発、改良、評価し、音響教育応用を進めた。
A. より単純な機構:
「スライド式声道模型のリード式音源」について、形状を変えて試作し検討した。特に、加工のしやすい角柱形状で音質を追求。「管接続式声道模型」に関しては、5母音が一体化された模型を試作し、国際会議等でデモンストレーションを行った。その結果、5本の模型を1つ1つ持ち替えることなく横にスライドさせるだけで5母音を短時間で切り替えられることができ、効果的に実演できることが実証された。
B. スタンダード:
日立シビックセンター科学館に、2010年3月よりAraiのモデルが設置された。音源に関しては、リード式音源を採用し、ふいごの気流で適度な音量かつ高音質で鳴るように調整を進めていた。2010年4月に科学館を訪問し、小学生や親子連れを中心とする方々の利用状況を査察。ほぼ目的通りに利用されていることを確認した。また、将来、別の展示にて自分で発した声から音源情報を抽出し、その音源信号を使ってAraiのモデルを駆動するようなシステムを想定して、マイクロホンから入力された音声信号を実時間で音源信号に変換するシステムを開発した。
C. より複雑な機構:
音声学での教育を念頭に置き、舌の動きをより直感的に分かりやすく上下と前後に動くようにした「舌スライド式頭部形状模型」を開発した。また、「梅田・寺西モデル」のPC制御型について、人間が連続母音を発話する際の声道形状のダイナミックな時間変化を実現した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 音を聴いて学ぶ音響音声学2011

    • 著者名/発表者名
      荒井隆行
    • 雑誌名

      日本音響学会音響教育研究会資料

      巻: 6(1) ページ: 33-38

  • [雑誌論文] 日立シビックセンター科学館における声道模型の展示2011

    • 著者名/発表者名
      荒井隆行
    • 雑誌名

      日本音響学会春季研究発表会講演論文集

      ページ: 1587-1590

  • [雑誌論文] Mechanical vocal-tract models for speech dynamics2010

    • 著者名/発表者名
      T.Arai
    • 雑誌名

      Proc.of the INTERSPEECH

      ページ: 1025-1028

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 音響教育を視野に入れた声道模型のための音源生成システムの開発2010

    • 著者名/発表者名
      前田祐貴、荒井隆行、安啓一
    • 雑誌名

      日本音響学会秋季研究発表会講演論文集

      ページ: 1329-1332

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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