研究課題
本研究では、学習者が、Web上の優れた学習資源をもとに、自然科学(物理・化学・生物・地学・天文)と人工物学(産業、環境、人工物、持続性)および日常生活を関連づけて学べるような理科学習を展開するための、広義のセマンティックWeb技術に含まれるTopic Mapsを基盤とした学習ポータルを開発している。学習記録データベースと開発およびランタイムエンジンであるOntopiaと連携したポータル"Everyday Physics on Web"を公開運用している。平成22年度は、従来の知識領域別トピック階層に加え、16タイプの学習資源の表現方法(テキスト、各種ドリル、データベース、シミュレーション、コースウエア他)の分類階層を構築した。知識と表現の両面からのナビゲーションに加え、学習ポータルとしての機能ナビゲーションの拡張を試みた。そして、トピックマップ・オントロジーとweb標準デザインとを論理的にマッピングし、トピックマップ構造から自動的にナビゲーションを生成するシステム開発を行った。これに伴い、トピックマップとwebページ表示要素とを結びつけるためのデザイン・トピックマップを作成した。また特に、コースウエアの作成を行い、教員志望の学生を対象として順次的学習に活用しやすくした。ドリルを中心とした学習履歴の解析をもとにした再学習アドバイスの機能を配備し、一部の授業での実践利用を開始した。さらに、コンテンツのインタフェースとして立体映像を導入した。分子運動、水分子とイオンの相互作用、星座などのCGモデルを立体映像で表示するとともに、直観的デバイスのひとつであるWiiリモコンによりモデルを操作し、なおかつトピックマップ・ポータルから関連情報を引き出すシステムの開発を実施した。立体映像の学習上の有用性については、大学生および小学生に小規模な準備的アンケート調査を実施して検討した。
すべて 2011 2010 その他
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)
Proceedings of SPIE-IS&T Electronic Imaging
巻: 7863 ページ: 786324-1-786324-7
可視化情報
巻: 30 suppl. 1 ページ: 245-250
http://tm.u-gakugei.ae.jp:8080/epw/