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2011 年度 実績報告書

体験から数理へ、アニメーション作成を通じて学ぶ物理教育システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21500846
研究機関大阪工業大学

研究代表者

藤井 研一  大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (10189988)

キーワード物理教育 / 力学実験 / コンピュータビジョン / アニメーション / 可視化 / 科学知と経験知
研究概要

物理において実験の実施は無くてはならないものである。にもかかわらず大学迄の学校教育において十分な実験が行なわれていないのが現状である。このため、最も基礎的な力学の学習においても、多くの学習者が力等の十分な理解を得ていない。あるいは正しい運動の知識を獲得しても、その知識(科学知)が時間とともに経験に基づく知識(経験知)に取って代わられていることが研究から示されている。この教育システムではぐ実験を行なえる手軽なシステムを構築すること、そのシステムを用いた学習方法を呈示することが目的である。このために、実験装置による力学実験を市販ソフトウェアVideoPointにより解析する手順を説明する映像教材を作成した。これは高等学校等の学校教育での利用を想定し、教員による実験教授のために利用するものである。また、コンピュータビジョンライブラリOpenCVを用いて、ウェッブカメラ内蔵のコンピュータのみで力学実験解析が可能となるソフトウェアの開発も行なった。学習者自らの経験知により科学知獲得が困難となっている現状を解決するために、誰もが手軽に力学実験の解析を行うことが出来る様にした。本ソフトウェアを用いるなら、力学実験を行なった場合に、物体の運動を定量的に解析可能であり、運動物体の加速度等の解析より、定量的な力(ベクトル)をグラフとアニメーションとして可視化した。これにより一旦学校教育で学習した科学知が経験知により取って変わる前に、誰もが自分自身の手による実験から正しい科学知を再度獲得するための手段として活用できることとなり、大学生による試行でも、理解を促していることが分かり本研究の目的を達した。製作物はインターネットを経由して配布することとしている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] コンピュータビジョンを用いた運動検出と物理教育への応用2011

    • 著者名/発表者名
      藤井研一、中島伸明, 他2名
    • 雑誌名

      教育システム情報学会第36回全国大会論文集

      ページ: 214-215

  • [雑誌論文] 経験知と科学知を連続的に接続する物理教育の試案2011

    • 著者名/発表者名
      藤井研一、中川玄, 他2名
    • 雑誌名

      教育システム情報学会第36回全国大会論文集

      ページ: 302-303

  • [学会発表] コンピュータビジョンを用いた運動のリアルタイム解析と物理教育への応用2012

    • 著者名/発表者名
      藤井研一
    • 学会等名
      日本物理学会2012年年次大会
    • 発表場所
      関西学院大学
    • 年月日
      2012-03-26
  • [学会発表] コンピュータビジョンを用いた運動検出と物理教育への応用2011

    • 著者名/発表者名
      藤井研一
    • 学会等名
      教育システム情報学会第36回全国大会
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2011-09-01
  • [学会発表] 経験知と科学知を連続的に接続する物理教育の提案2011

    • 著者名/発表者名
      藤井研一
    • 学会等名
      教育システム情報学会第36回全国大会
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2011-09-01
  • [備考] URLは2012年5月中に取得し、公開する。

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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