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2011 年度 実績報告書

地域の伝統産業に根ざした工学教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21500853
研究機関鈴鹿工業高等専門学校

研究代表者

江崎 尚和  鈴鹿工業高等専門学校, 材料工学科, 教授 (80160357)

キーワード工学教育 / 創造教育 / 伝統産業 / 産学官連携 / レーザー加工
研究概要

鈴鹿の伝統産業としての伊勢型紙の基本技術をコンピュータ制御のレーザー加工を応用した最新の工学的手法で再現することにより,学生の自主的な先進的・実践的加工技術ならびにその関連知識等を習得させるための工学教育プログラムの構築とその有効性の検証を目的とする。平成23年度は,平成22年度に実施した教育実績を踏まえて,教育課程に組み込まれた「創造工学」(4年次必修科目)の中に継続して伊勢型紙のデザインおよびカッティングをテーマとして組み込んだ。型紙の再現のみならず,伊勢型紙をキーワードとする新たな地域特有の特産品の製作についてもものづくり教育の課題とし盛り込んだ。ここで製作した作品については鈴鹿の産学官連携活動組織が主催する技術サロンで紹介し,参加企業による多くのコメントや改善アドバイスを得つことができた。
さらにこの研究成果の発展として,地域の型紙関連企業と連携し,学生を対象として伊勢型紙の伝統技術を応用したグリーティングカードのデザインコンテストを企画・実施した。レーザー加工した学生からの応募作品をパリで開催されたテキスタイル国際見本市『プルミエール・ヴィジョン・プリュリエル アンディゴ』に出展,ヨーロッパを中心に活躍するデザイナーへのアンケート調査を行った。この他,別の企業との連携で,カッティングした伊勢型紙のCDジャケットへの応用展開プロジェクトをスタートさせるきっかけも提供することができた。本研究は効果的な工学教育プログラムの構築のみならず,消えゆく伝統産業に対して地域の行政あるいは市民に新たな目を向けさせることができたこと,また地域産業の活性化につながる多くにきっかけを生み出すこととなった点で大きな成果を上げることができた。

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公開日: 2013-06-26  

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